魔法使いハウルと火の悪魔 |
薄らいだといっても、どうしてもソフィーやハウル、カルシファーはアニメが頭に浮かぶよね。マイケルは映画と全然違うから大丈夫。魔女もぜんぜん違いますね。しかも何人もでてくるし。ソフィー自身が本人気付いてないが魔力をもっているとはね。映画では裏切り者だった継母が、原作では違ってた。原作そのままでは映画として盛り上がらないだろうと思いながら、ストーリーとしては原作のほうが数段面白くて、何度も読み返してしまったんです。
ソフィーとハウルの恋の話として、はじめての心の動きに戸惑うソフィーが初々しいし、年とった外見になったことで自分を解放できたっていうことが、自分らしくありたいとか自分を変えたいと思う若者らしさをうまく表現していたと思う。それにしてもハウルがウェールズの現代人だったとは!映画ではよく分からなかったけど、星の命を救うかわりに自分の心臓をさしだす優しさや臆病さ、屈折した気持ちのハウルは、原作のほうが何倍も魅力的でかわいらしかった。