私の名前はキム・サムスン 「第12話 だから何?私はまだ30歳よ」 |
優しいのか優柔不断か分からないジノンを信じられるのかなサムスン?
そして予想したとおりの展開に・・・
トイレで告白されたサムスン、聞いてみればジノンは無我夢中でキスしたので、ヒジンのことはこれから考えるって。急に我に帰ってうろたえるジノンがイライラする!
帰りの車の中で、サムスンが改名申請したって聞いて、取り下げろって言うジノン。その前に二股をどうにかしろ、サムシクに改名しろって言い返すサムスン、わがままなジノンに呆れて怒っちゃった。それにしても、「改名は私の人生の最大の目標よ」って切実だったんだ、サムスンって名前が(笑)。
「ややこしいこと言って俺を苦しめたいのか?」
「私は単純な人間よ。ややこしいのはそっちでしょ」
たしかにジノンがヒジンと別れさえすれば・・・
サムスンが怒って家に入ってしまった後、姉イヨンが帰ってきた。外に立ってるジノンに宣告する姉が妹思いです。
「もう妹に会わないで!身近にいないタイプだから珍しいだけよ。近づかないで。半年も持たないわ。ヒジンさんがどういう人か分かる。重い病気を意志の強さで克服した人よ。あなたにぴったり。妹を傷つけないで!」
「お姉さん!」
親しく姉さんて言われてぎょっとするイヨン。
「私はあなたが嫌い!5000万ウォン分不愉快よ」
最初に金が絡んでるから、ジノンを信じられないわけだよね・・・
家の中ではサムスン(現実)と鏡の中のサムスン(本音)が議論中。
本音「この際ものにしなきゃ」現実「でもどうすれば・・・」
作戦1。ピアノ弾くジノンを、ピアノの上に乗って誘惑するサムスン。重みでギシギシいうピアノ・・・色っぽかったはずが二人とも椅子から転落・・・「だから痩せろって言っただろ!」って怒られちゃった。
作戦2。ヘンリーを使う。「眺めてばかりじゃダメ、行動しなきゃ」そう言ってヒジンのところへ行けとたきつけるサムスンに、「僕はキープ?」(前にヒジンが教えた韓国語で)「ソフィー、こんな事良くないって」って断るヘンリーに、「見てるだけなんて愛じゃない」とそそのかすサムスン。二人とも韓国語と英語で、通じてない二人が笑える!「ヒジンの心は彼にある。僕はヒジンの愛を守りたい。彼女が幸せなら満足だ」(英語)とヘンリー。「何だって?(ボラゴ?)」とイライラするサムスン。この二人の掛け合いが笑える~!
現実「ダメダメ・・・」打つ手が無いよね。すべてジノンにかかってるのに。
サムスンを送って帰宅したジノン。部屋に明りがついていて、ヒジンを見てぎょっとする。さっきまでサムスンといたんだもんね。
ヒジン、掃除洗濯したうえに、キムチまで漬けてる。うろたえるジノン・・・サムスンのこと言わなきゃって努力してるのは分かるけどね。
「家事は人に頼むからいいよ」
「予行練習だと思って」ヒジンは初めて手をつないだ時の事を話し出す。
「あの頃は初々しかったわね。年をとってもあんな二人でいたいな」
・・・「ヒジン・・・」(今言わなきゃ)
・・・「なに?話があるの?」
・・・「うん」・・・(どう話せばいいんだ)
・・・(もしかして恐れていた通り別れ話かな?)
・・・「もしも僕が・・・」
・・・「言いにくかったらまたにしたら?」(怖い、聞きたくない)
・・・「実は・・・キムチが水っぽい」
・・・(本当は違うこと言いたかったんだろうな)
ヒジンを前にして、やっぱり話せないジノンの気持ちも分かるな。何年も付き合った二人だもの。
ヒジンからのTELで呼び出されたサムスン。
「ジノンを振り回さないで。彼、気持ちが揺れてるんです。もう構わないでください」
「振り回してないし、指図もされないわ。人のものに手出しする趣味はありませんから。でも、彼が私を好きだというなら受け止めますけど」
「お姉さん(オンニ)・・・」
「妹を持った覚えは無いわ」
「目指す頂点を失ったら、私はどうすればいいの?」
「あなたはまだ若い。美人だし、お金持ちだし、すごく痩せてるし、誰が見ても私よりいい女よ。私はもう若くないし、顔だって十人並みだし、おまけに太め。あなたにはチャンスがあるけど、私には、もしかしたらジノンさんとの出会いが最後のチャンスかもしれない」
(言いにくいことを思い切って言ったと、水を飲むサムスン)
「あなたは健康だわ。・・・オンニ」ヒジンの言葉に、思わずむせるサムスン。
「唯一のとりえよ」
「好きなものを自由に食べられないつらさが分かる?あなたみたいにふくよかな体にあこがれます。顔色がよくて、健康的で、すごくエネルギッシュで。私もそうなりたいわ」
(病気の嫁、病弱な嫁はダメっていうのがジノン母の言い分だもの)
「そんな顔しないで。私が苛めてるみたい。それから泣き落としは無駄です。いくら病人でも、私は同情で身を引いたりしない。どっちを選ぶのかはジノンさんに任せましょ」
涙目で見るヒジン。
「今日はおごって。失業中でお金が無いの。これでも遠慮して一番安いのを頼んだわ」
一度は立ち去るサムスンだけど、戻ってきて、
「さっき言った事は本心ですから。彼は私の最後の人だと思う」
その言葉に驚くヒジン。
(まだ若いヒジンには、これが最後の恋っていう気持ちは分からないよね)
帰り道サムスンはピアノ教室に入会。「好きにならずにいられない」を弾きたい習いたいと。
ヒジンはヘンリーのところへ。ギター弾いてるヘンリー、ヒジンが元気ないので心配。
「雨の日はブルーなの。なぜ雨だとブルーになるんだろう?」とヒジン。
子どもの頃、雨の日に空からミミズが降ってくるから翌日地面にミミズがいるんだと思ってたって、そんな話してヒジンを笑わせるヘンリー。
「あなたならどうしてた?3年前、姿を消した?」
「ん~。いや、僕なら一緒にいて戦った。どんなに苦しくても二人で」ときっぱり。
「3年前に戻って過ちを正したい」
「もう過ぎたことだ」
「ええ、でもなぜ離れちゃったんだろ」
たそがれてるヒジンに、「おれがしめてやろうか?本気だよ」っておどけて、韓国語で「ぶっ殺す」連発してヒジンと大笑いするヘンリー。ヘンリーなら何があってもそばにいて励ますだろうね。3年前どうしてたかって聞くまでもなく。いまだって仕事休んでヒジンのそばにいてくれてるんだから。
ジノンは夜の静まり返ったレストランに。イ料理長と酒を飲む。パティシエは当分ホテルから臨時に来てもらうって言うジノン。サムスンが戻ってくるのを待ってるんだから。
「なぜ別れたの?」って聞かれても微笑むだけのジノン。
「まあ、正直言って、彼女、女性としてはどうかと思うよ」おいおい何を言う。
「女って抱きしめると腕の中にすっぽり納まらなきゃ・・・彼女は図体はでかいわ、気性は荒いわ、救いようが無い・・・」って言いたい放題笑う料理長。イヨンは腕の中に納まるんだ(笑)。
「サムスンさんは腕の中にすっぽり納まりますよ」と答えるジノン。
「(ぎょっとして)よかった・・・そんな怖い目するなよ。いちいち怒る事無いだろ。えらそうに・・・俺だって厨房ではカリスマシェフだ!」笑いあう二人。
「サムスンの姉さんのことだけど、なにか知ってる?ほらイヨンさん」どうすればイヨンを手なずけられるか知りたい料理長だけど、ジノンはよく知らないし。でもなぜ料理長はイヨンを気にするんだろって不思議に思うジノン・・・
「あの母娘、前世は闘犬だ。3人そろうと怖いよ」笑う料理長。
タクシーの中でイヨンに言われた事「妹と会うな、傷つけるな」って言われた事思い返すジノン。と、ガバッと起き上がりくだを巻く料理長がいきなり・・・げー
イヨンのマンションが売れ、大金を手にした姉妹。
「5000万早く返して、ジノンと別れて来い」っていう姉に、
「サムスクに告白された・・・好きだって」
「こら!目を覚ませ!お金で人の心を買うようなやつを信じるの?」
「信じたい」
「何度も裏切られて、振り回されてるのに」
「それでも信じたい。彼の悪口は言わないで」
「ヒジンさんと別れてないんでしょ?そういう男なのよ。お金を返して家の権利書を取り戻して!ほら!」
姉にせっつかれて、ジノンの仕事場に行き、小切手を渡すサムスン。
ジノンは権利書を返した後、小切手はびりびり破いちゃった!
それをみて目を丸くして驚いたサムスン。
「何するの?気は確か?大切なお金なのに!」
「俺の金だ。帰したもらったお金を破っただけだよ。お金に目は無いが、いまはあなたが大切だ。分かるか?それから改名申請は取り下げるように」えらそうに言うジノン。
「あんた、救いようがないわ。5000万ははした金?そんな軽いもの?」
「俺の勝手だ」
「だったら、この店を売れば?売って、そのお金を燃やしなさいよ」
「燃やせるさ。君のためなら」
「お金で人の心を買うのが好き?」
「そうじゃない。ひねくれた解釈するな!」
「・・・分かってたけど、ほんとに身勝手な男ね。自分本位で、世間知らずで。私は自分が情けない。恥ずかしいよ・・・・あんたなんて、うちの父に会わせられない」涙がこぼれるサムスン。
帰ろうとしたサムスン、ちょうど部屋に入ってきたヒジンとばったり出くわす。
「これからジノンと映画に行くの」っていうヒジン。
黙ってジノンを振り返り、(ふたまたかけてんのね)という顔で見つめるサムスン・・・青ざめるジノンをみて、黙って去って行く。
あの細長い社長室の奥にジノンが座ってて、ずっと手前の入り口のほうに女二人がいて、男と女の距離感が部屋の長さで表現されてるな。それにしても、小切手を破くジノンの気持ちがいまいち分からないな。お金を気持ちよく受け取って、これで貸し借り無しに(契約書でなく)付き合って欲しいってことにしないのはなぜ?
社長室の外には従業員が事の成り行きを知ろうと鈴なり。サムスンがベーカリー(元の職場)に行くと、見知らぬ男がケーキをつくってる。あの人はホテルから派遣されてきた臨時のパティシエだって教えられるけど、ジノンが自分に構うのはパティシエとして必要だからかって思ったのかサムスン?
もうここには自分の居場所はない。
ジノンとも終わり。
イネ(見習いパティシエ)に貸してたレシピノート返してもらう。
ピアノに当り散らすサムスン。小さい女の子にうるさいって叱られちゃった。
ヒジンと食事してるジノン。食事が進まないジノンをみて、昔と味が違うから、今から別の店に行こうって言い張るヒジンはいつになくイライラしてる。
帰宅したサムスンの元に、改名申請許可の書類が!小躍りして喜ぶサムスン。それから涙ぐむ。どうしたのかいぶかる姉に、「だってキム・ヒジンだよ」ってしみじみ言う。
別の店にやってきたジノンとヒジン。でもその店は跡形もない。昔馴染みの店がないことを悲しまないジノンに当り散らすヒジン。「ヘンリーなら分かってくれるのに・・・」こう言われてショックな顔のジノン、言ってしまってから今取り返しがつかないこと言ってしまったと気付くヒジン。顔を背ける二人に、さらに通りすがりの車が水溜りの泥水をはねて・・・
姉イヨンと改名の祝杯をあげるサムスン。ダイエットの効果はなく、今度は脂肪吸引しようかなんて言ってる。ジノンと別れたと聞いて、「男がいなくても仕事と能力があれば生きていける」と励ます姉。
ヒジンは泥水かぶったデートの帰り、ヘンリーのところでシャワー借りた。デートが上手くいかなかったと言うヒジン。(だからって逃げ込めるところを作るなよって思う。ヘンリーはキープ?)
「僕が恋しい?」って言うヘンリーに笑うけど、「時々怖くなるわ。あなたに引き込まれていきそう」自分を好きだって知ってる相手に、あなたに惹かれそうって言うのも何だかね・・・ヘンリーは喜んでるけど。
急に実家に来て、泊まるというジノン。ミジュとベッドで寝る前のお話で「モモ」を呼んであげる。読みながら、昼間のサムスンとヒジンが出くわしたところを回想するジノン。
「もう寝よう。叔父さんは疲れた」それを聞いてミジュがジノンの腕を揉む。
「頭も」頭の両側をマッサージ。
「心も・・・」どこを揉んでいいか分からず戸惑うミジュの手をとって、自分の胸に置き、
「ここにあるのが心だよ」って教えてあげるジノン。胸をなでてくれるミジュ。
「ミジュは、叔父さんみたいな男に会うなよ」
うなずくミジュ。
「こいつ!そういうときは叔父さんはステキ!叔父さんみたいな人と結婚するって言えよ(笑うミジュ)こんなかっこいい男はそういないぞ」笑うミジュに子守唄歌ってあげるジノン。
翌日。枕カバーとシーツ洗濯してさっぱり出直そうとするサムスン。レストランではジノンが出社してきて、ゴミ箱が空っぽなので大慌て。ゴミ集積場から小切手を探し出す。
(缶飲料も拭いてから飲む潔癖症なのに。ゴミに手を突っ込んで必死で)
無事にバラバラの小切手拾い集め、店内に戻ってみれば、掃除してる従業員をみてるうちにサムスンと歌った「美しい人」が流れ出す・・・サムスンとの思い出が次々とよみがえる。
・・・一緒にピアノに向かったときのこと・・・男子トイレでの始めての出会い・・・チェジュ島・・・ミジュとお菓子作りながら遊んだこと・・・夜中のキス・・・
涙ぐむジノン(サムスンが恋しい・・・)
部屋でカレンダー見つめるサムスン。7月7日はサムスン姫の誕生日。カレンダーの山の写真見て、ジノンの言葉思い出す。
「リハビリの後でハルラ山に登った。雲を突き抜けて、頂上に出ると、眼下に一面の雲海が広がって。雲の上に立ってたんだ。その時思った。自分を恨むことも責めることもやめよう。そして決心した。ヒジンが戻ってきた時、無気力な姿は見せまいとね」
そうだ、私もハルラ山に登って出直そう。
ジノンはベーカリーにあったはずのサムスンのノートを探すけど、見つからなくて。車からサムスンに電話するけど、かえって来るメッセージは「ただ今電話に出ることができません・・・」
家ではサムスンの書置き
「登山道具を借ります。ハルラ山に・・・戻ってきたら一からやり直すつもり」
サムスンが置いていった携帯に、ジノンから電話。
呼び出されて家の外に出てきたイヨン。妹とは会わせないと突っぱねる。
「話したい」
「歯向かう気?」
「悪いけど、いまはサムスン以外怖いものはない」
出かけてるというイヨンに、行き先を聞くジノン。
「姉さん」
「なれなれしいわ」
「義理の弟になるかもしれないのに」
「軽々しく言わないで!まだ交際も認めてないのに」
(でも本気だってことはちょっと思ってくれたかな)
外が騒がしいと出てきた母に気付き、慌てて車の陰にジノンと隠れるイヨン。
「姉さん意外と僕に好意を?かくまってくれたし」
「なんですって!付き合いきれない。ミジ王そっくりね」
(あら、でもなんでかくまっちゃったんだろ)
「妹は絶対にやらないから」うろたえてこう言いきって家に入っていった姉。
車からメール送り続けるジノン。そのメール読んでるのはイヨンだから・・・
「おい!キムサムスン」「あんたが忘れらない」「おれがどうなってもいいのか?」
イヨンは前に妹が言っていた・・・会いたい。すごく会いたいの・・・思い出す。
「ごめん」またメール着た。
外に出てきたイヨン。
「何がごめんよ?」携帯置いてった事、全部姉に読まれてたのを知るジノン。
「全部、とにかく全部」だというジノン。
「約束できる?もう妹を泣かせない?」「はい」と答えるジノン。
「まだ認めないわ。行き先を教えるだけ。チェジュ島よ」
「なぜチェジュ島に?」とジノン。
雨の中ハルラ山に登るサムスン。
「そう、これでいいんだ。自分を責めるのはやめよう。まだ30歳。これからの人生のほうが長い。将来彼に会うことがあっても、無気力な姿は見せない。好きだったけど、あなたなしで生きて来れたと胸を張って言おう。ここから出直そう。女じゃなく、パティシエ キム・ヒジンとして」
登り続けるサムスン。「疲れた~もう二度と来ない。どこまで人を振り回せば気がすむんだ!」強風と大雨の悪天候で、飛ばされそうなサムスン。頂上は濃霧で何も見えず。ゴーゴー吹きすさぶ風。
「何も見えないじゃない!クソガキ!まただまされたよ」
思いっきり叫ぶ!
「私はキム・ヒジンだー!キム・サムスンじゃなくて、キム・ヒジンだー!サムシクー!サムシクー!私たち、もうお終いだからねー!」ゴゥゥゥーと吹く風。
「誰が決めた?」ふりむくとそこにジノンがたっている。
「幻覚?しっかりするんだ」と頬を叩くサムスン。
本物のジノンが近づいてくる。
「俺を呼んだろ?」
「何する気?突き落とそうっていうの?」
「来るのが遅い。何時間も待った。誰がキム・ヒジンだって?サムスンがいいって言ったろ!」
ハルラ山頂のロケ、ほんとに大変だったそうですね。あの天候でよく登ったよね。びちょびちょの髪で登山姿で待ってたジノンがかっこいいー。くよくよしてるより、ああやって強引な時のほうが魅力的だわ。ジノンがどうやって先回りできたのか、知りたいな~。