1%の奇跡 「第22話~26話(最終回)」 |
それが、このドラマを忘れがたいものにしてるんですね。
「第22話 負けてたまるか 夜空の星をつかむまで」
タヒョナの家族が嫁ぎ先であるイ家を訪問。すっかり向こうの家族になってるタヒョナを見て、安心なような、もう自分の娘ではないようで寂しくもある両親です。
ヒョンジン、お腹に赤ちゃんがいて、ソヒョンオッパも複雑な表情。一番心配な妹だったのにね。でもパパになるテハは「喜んで責任を取ります」って。
問題なのは、テハのママだ。意に沿わない結婚を許す人じゃないものね。
チェインのお母さんがいいことを言ってくれました。タヒョナを気に入ってるのかと聞くテハママに、
「満足はしていないけど、こんなものかと思ってるの。
欠点ばかり見たらきりがないわ。
家族になったのだから、かわいがろうと思って。
文句ばかり言っても疲れるばかり。
親は子どもに勝てないと思うし。
私がいい方向に考えるのが一番良いと思うの。
タヒョナは努力しているし、チェインが選んだ人だし、
タヒョナのおかげで毎日息子の顔がみられるのがありがたいわ。
これが人生じゃないかしら。
家族が同じ家に住み、楽しいことで笑い、おぎないあう、そうやって暮らすのが幸せではないかしら」
嫁ぎ先のお姑さんがすべてこう考えてくれたらいいのにね。世の中問題なくなるのに。
テハの両親がヒョンジン妊娠を知り、結婚の話をしにインチョンにやってきます。
今まで仲悪かった母親二人のバトルがすさまじい。いやみの応酬で。
テハのお父さんもついに長年に言いたかったことが言えた!
「お前のせいで孫が外に生まれたらただじゃおかないぞ!分かったか!」
テハママを訪問するヒョンジン。お屋敷にお手伝いさんと二人きりなテハママを見て、
「寂しいお母さんの話し相手になれない(研修医の)私でごめんなさい」と。
優しいヒョンジンに「嫁が医者の家はめずらしい。それが嬉しいのよ」って心を開いたみたい。
分かってくれる人がいなくて寂しくて意地を張ってたんだね、テハママ。
ヒョンジンの家族に結婚の許しをもらうのは簡単じゃない。チェインが今までの経験をいかしてアドバイスしてますが。
ハラボジ、口ぞえして欲しいといってきたテハに、
「自分が周りの人間を説得できないで商売ができると思うのか!」って。
いままで母親が手を回してたから、テハ考えが甘いところがあったかも。ヒョンジンとの結婚で自分を鍛えなおす事ができたようです。
「あのお姑さんでは心配だ。ヒョンジンに苦労させたらただじゃおかないぞ」と渋々ながら結婚を許してもらえました。
チェインは自分達より早く赤ちゃんができたテハがうらやましい。今までテハに負けたことがないのに。「だったら早く帰ってきて。星をとるなら空を見ろよ」「だから早く帰ってきただろう」とラブラブな二人です。
「第23話 鈍い女 鋭い男 二人の新たなスタート」
ヒョンジンとテハの結婚式も決まりって、またしても「来週結婚式します」か!
仕事に家事に忙しいタヒョナは家族のルールを提案。
「朝ごはんは一緒に。みんなが集まることがなくて寂しいのはいや。家事を分担して欲しい」
「俺は忙しいのに~」「洗濯にする?食事の支度でもいいのよ」って家族全員から言われちゃうチェイン。2階の掃除当番に決定。それにしても、この時のチェインの服って変なの。
「家事は女の仕事だろ。男と女は違うんだから」と言うチェイン。
「違わないわよ。そんな人だと思わなかった。だまされたわ。頭が固い人の意見でしょ。
帰宅の遅い下宿人がいえること?」って言いたい放題のタヒョナ。
「タヒョナ~」って甘えて抱きしめても、
「掃除機かけてぞうきんがけもするのよ!」
いつも午前様のチェインに、お母さんが
「タヒョナが可哀想よ。夫を頼って嫁いできたのに。タヒョナは家事も仕事もしてるのに、夫はしらんぷり。ずいぶん薄情ね。もっとやさしくしないとあいそつかして出て行っちゃうわよ」
夫にこういってくれる誰かがいたら、世の中の奥さん達はずいぶん楽になるのに。
夫の帰りを待ちながら、机で突っ伏して寝てるタヒョナ。チェインったら、ずいぶん軽々とお姫様だっこしてますね。抱っこしてベッドに寝かせてあげる。(スリッパはいたまま寝かせてるって有名なシーン)
やっと奥さんの大変さが分かって、ちょっと反省して、学校まで迎えに行って、インチョンでデート。
交際契約書をつくった想い出のレストラン。
「今だから言うけど、俺に信じられないって言ったの、お前だけだ」
御曹司だもんね。仕事もできる人だもん。
「俺たち契約違反だな」「もう一度契約書つくります?二股禁止裏切りなしとか」
「50年真剣に交際するって契約するか」「50年たったら二股していいの?」
「絶対に駄目だ!」まじに駄目って言うチェインにあきれながら幸せなタヒョナ。
彼女、なんだかすごい食欲だ。
「焼肉以外もよく食うな」
最初のデートで焼肉もりもり食べてたタヒョナ。なつかしい~。
帰り道体調が悪いタヒョナに、ひょっとして?
違うって言い張るタヒョナを病院に連れてったのはチェイン。
診断結果は「おめでた!」
「女ならいくらなんでも分かるだろ?」「パパが賢くてよかったわ!」
「パパ?!」ってにこにこするチェイン。もう嬉しさがあふれちゃう。
タヒョナを家まで送って行くけど、仕事も忙しいチェイン「父親になるって大変だ」
タヒョナの実家では、弟チュニョンが悩んでます。入試の結果がおもわしくなく、志望校にいけそうもない。息子にお父さんが、「自信が持てるところへ行け。行きたいところへ行き、そこで頑張れ」お父さん、チュニョン、ソヒョンでお酒のむ。息子も成長したなってしみじみ思う父でした。
タヒョナ妊娠報告であちこちに電話かけまくるチェイン。タヒョナの実家にも電話。こういうとき夫が電話するものなのかな?実家には自分で電話したいような。習慣の違いかな?
もちろんテハにも報告忘れません。
「本当にかわいいな」とタヒョナを抱きしめるチェイン。ふたりでいると抱き合ってばかりだわ。
「妊娠したお前がかわいい」自分の子を妊娠した奥さんっていとおしいですよね。
チェインの職場の皆さん、妊婦への注意事項を言いたい放題。いちいちへぇーって聞くチェインが室長とは思えない純情さで笑える!
「重いもの持たせるのは駄目。高いところのものとるのも。立ちっぱなしもよくない」
「驚かせるのは駄目。大声出すのも。椅子を蹴飛ばすのも駄目ですよ」普段言いたかった事だね。
テハのお母さん、「ヒョンジンは最後までテハの味方をしてくれる子。ずっとテハのためを思ってくれてた」だから結婚を許す気になったと。
今までタヒョナの両親にはヒョンジン妊娠は秘密だったのに、婚約式でばれちゃった。
「第24話 Dreams come true! 愛する人はあなただけ」
妊娠してやたら眠たがるタヒョナ。チェインが中学の内申書作成をお手伝いしてあげます。
「奥さんの食べ物を心配したいよー」夫らしい、パパらしいことがしたかったみたい。
突然めざめてサラダ麺が食べたいというタヒョナ。
二人して夜食食べに出かけます。
ひさしぶりにお茶する二人。交際中もカフェでのシーンが多かった。頼んだ飲み物を飲まないで席を立つことも多かったな~。交際中けんかばっかりだったけど、今は幸せでよかった。
「私たちいい親になれるかな」とタヒョナ。「夫婦になったことにも慣れてないのに、すぐに妊娠したから心配よ。母親になるなんて考えたこともなかったのに。なんだか怖いわ」
答えるチェインがいいです。
「おれも怖い。かんがえてみると、父親になる方法は習ってない。誰も教えてくれないし。むしろ金儲けのほうが簡単だと思える。赤ちゃんは嬉しい。どんな子でもかわいい。だけど、父親になれるか心配だ。この大変な世の中で、お前と子どもを守っていけるか心配だ。
そう簡単に親にはなれないよ。他人同士が家族になるのは大変だ」
「みんな結婚して子どもができるのは当然で、みんな親になるのに、なぜ不安なのかしら。結婚したら不安なんてないと思ってた」とタヒョナ。
「初めて会った時、あなたと私は本当に違うと思った。でも付き合って、好きになって、結婚して、子どもができた。私たち本当に縁があると思うわ」
「あれだけけんかしても結婚した。頑張って親になろう。二人でやればできるよ。親になるのは嬉しいし、楽しみだ」
「私もよ。少し怖いけど」
チェインがタヒョナの手を握る、これからも二人で手をとって頑張っていくんだよね。
二人ともおとなになったな~としみじみうるうるするシーンです。
私も自分の子どものことでは、産む前は出産自体が怖くて、今は育て方に悩み、親としてちゃんとしてるかどうかに悩み、子どものこと考えると涙が出ることもあります。子育てはそれぞれ違うから、正解を教えてくれる人はいないんだよね。それを考えると怖い。夫と協力し合えればいいんだけど。すれ違いも多いから、チェインとタヒョナがうらやましい。
テハ夫婦とチェイン夫婦が食事に行くシーンもいいです。いままで競い合ってたいとこ同士が、これから協力しあっていくんだな。いい関係が築けたよね。
「第25話 あなたのために祝福を メリークリスマス」
チェインの妹チェヨンは、弁護士ヒョンジンと幼馴染でずっと片思い。タヒョナのアドバイスで「やきもち作戦」その甲斐あって、いい雰囲気になれたけど。ヒョンジンの父が反対してる。
タヒョナは朝からわかめスープづくりに奮闘中。実家に電話して「どうしたらいいの」って、結婚して実家に料理のこと聞くのはよくあるけど、朝っぱらからねぇ。それにしても何人分のわかめだろか。ボールいっぱいのわかめ。
苦いとかなんだとか文句言うチェインとチェヨン。
「嫁がいると誕生日にスープが出るわ」と喜んでくれたお母さん。
わかめスープは長寿を願うため誕生日に頂く習慣だそうです。
「母さんは誕生日にスープを飲んだ事なかった。遠慮してたから。お前と結婚して本当に良かったよ。今までもそう思ってたけど、最近ほんとうにそう思うんだ」とチェインが抱きしめながら言う。こう言ってもらえたら、妻としてこんな嬉しいことはない。せめて結婚記念日くらいはこう言ってもらいたいものです。
ソヒョンオッパも幸せが来たような。いいお兄さんだもんね。人間的にも立派だし。
クリスマスで忙しいチェイン。タヒョナと室長室でデート。
「去年のクリスマスは何してた?」
「私は家で寝てたけどチェインさんは?」
「パーティー会場を走り回ってた」
1年後に結婚して子どもまでできるとは、半年前まで思ってもいなかったよね。
「一緒にいられて感激だよ。今日は最高のクリスマスだ!」
「そばにいられることが最高のプレゼントよ」
と抱き合う二人。
「第26話 最終回 相手を大切に思い、特別に接すること 1%の奇跡」
ヒョンジュンの父がチョヨンとの交際に反対なのは、もし結婚したら、仕事の成果も七光りだと思われる。いつまでたってもチェヨンは会長の孫娘なんだからって。
父親の気持ちも分かるヒョンジュン、別れることにしたみたい。悲しむチェヨンを見て、
「(タヒョナの)お父さんの気持ちが分かったよ。娘を苦しめる男の顔などみたくないから反対したんだ」とチェイン。妹が心配。恋人が多かったヒョンジュンとの交際にも複雑な思い。
タヒョナには一通の手紙が。
「ラブレターよ」
「俺は書いてないぞ!どこの男からだ!」ひさびさの嫉妬だ~。
「あなたが援助してる生徒からよ。結婚したのがショックだって。偉くなるまで待ってて欲しかったって書いてあるわ」
「そんなこと書いてくるなら援助は中止だ」といいながら、彼のおかげで結婚できたって喜ぶチェイン。胎教にって、たくさんのクラシックCD買って来ました。シューベルトの鱒。想い出の曲ですねぇ。
ソヒョンオッパ、医者としてソマリアに行くって。
「学んだことを社会に還元したい。それが恵まれて育った自分の義務だ。苦しんでいる人がいる限り、体を酷使してでも患者のために働く、それが医者の仕事だ。10年前から考えてた事だ」
お父さん、いつもいいこと言います。
「お母さんのことも考えろ。ひとりで医者になったわけじゃない。お前が朝食を食べてでかけるときは、母さんは2時間前に起きて食事や弁当をつくってくれてたんだ。お母さんのために考え直せ」
タヒョナのお父さん、ハラボジを訪問。キム秘書(ヒョンジュンの父)と3人で語らい。
「社会に貢献しようとしてる息子はとめられない。反対できないのが親だ」とタダパパ。
「反抗してくれれば話し合える。素直に言うことを聞くのも心配だ」とキム秘書。
「子ども達も親になれば分かる。
子どもは難しい。
彼らもいずれわかる。
今は人生の準備期間だから」とハラボジ。
「必要とされる人になれと育てられた。ソマリアでは僕を必要としている」とソヒョン。
「育て方を間違えたわ。もっと自分のことだけ考える子に育てればこんなことにならなかったのに」と悲しみながらもソマリア行きを認めるお母さん。
「いない間はおまえが長男だ。頼んだぞ」「早く帰って来いよ」ソヒョンとチュニョンの兄弟もいいですね。タヒョナ一家みんないいです。
「今すぐ決めないで、時間をおこう」とキム秘書は息子とチェヨンに言ってくれました。
キム秘書とタダパパ、てんぷら料理店?で父親同士の会話。
「子どもの悩みが話せてよかった」とキム秘書。まわりに心を開いて話せる人いなかったんでしょうね。
タダパパ今度もいいことを言ってくれます。
「どうせ親は子どもに勝てない。
親は一生子どもを待つもの。
生まれるのを待ち、這うのを待ち、歩くのを待つ。
結婚を待ち、孫を待つ。
子どもは親が永遠には待てないのを知らない。
彼らもいずれわかる。
今度は彼らの番だ」
ハラボジの自伝完成披露パーティー。
タヒョナとの出会いのエピソードを語ります。
「今まで自分は偉い人間だと思っていた。
でも、ソンヒョングループ会長の自分も、電車では席も譲ってもらえない年寄りだった。
そんな自分にやさしく接してくれた人がいた。特別なことをしてくれた。
自分は借りた恩は返す人間だ。だからその人に特別なことをした。
誰かにとって特別な人になること。
そばにいる誰かに特別に接すること。
それが1%の可能性につながる」
最後は出演者の挨拶で締めくくり。
ドラマを作るみんながいい人だったね。みんないい雰囲気で、最後までいいドラマです。
タヒョナがチェインと付き合うことにしたのは、生徒の援助のためもあり、怒らせると面白い相手だから。チェインも最初はメギツネだっていって疑っていたのに、抜けてるところがあって笑わせてくれて純真なタヒョナにどんどん惹かれていったのね。
お互いを思い、大切にすることを教えてくれるこのドラマ、何度見てもその時々感じることが多くて飽きません。チェインの実家のソファーがある回だけ革張りになってたり、室長室のセットが変わってたりっていう突っ込みもあるし。それはともかく、親が子を思い、子が親を思い、恋人同士がお互いを思う気持ちが泣けます。
実際は23歳だかのドンウォンくんも最後のほうは疲れがみえて30歳過ぎてるって設定に違和感なくなりました。