ネタバレ ドラマ Nのために |
原作は読んでなくて、湊かなえの小説って聞くだけで、人の悪意とか弱さとかで黒々とした気持ちになりますね。
しかし、最後まで目が離せないドラマです。
ドラマは15年前、10年前(2004年)、現在と行ったり来たりです。しっかり見てないと分かんなくなりそう。
3話までのあらすじ。
名前かイニシャルのどちらかがNの人たちが、10年前のセレブ野口夫妻殺人事件に関わっている。
現場にいたのは、杉下希美、成瀬慎司、西崎、安藤望。
三浦友和演じる元駐在さんが、ある瀬戸内海の島で15年近く前にあった放火と、この殺人事件にも居合わせた2人を調べてる。島の高校生だった榮倉奈々が演じる杉下希美と、窪田正孝が演じる成瀬。
ふたりとも高校生でも違和感なくてすごいです。
放火から15年が経とうとし、もうすぐ時効となるわけです。殺人事件のほうは犯人の西崎が逮捕され刑期を終えて出所。
駐在さんは犯人はにしではないのではと疑惑を抱き、杉下と成瀬がまた事件現場にいたことに疑問を持つ。
みんながNのために、それぞれが大切に思うNのため犯行におよび、犯人を庇ったのか?
杉下は島で裕福な暮らしをしていたのに、ある日突然父親とその愛人から母と弟と3人家から追い出される。いきなりの貧しい暮らしと理不尽さ。しかも母親は子供のためにしっかりするどころか、お金のことで周りに迷惑をかけ、生活費を使い込む。杉下は弟のために屈辱に耐え、父の愛人から食料を恵んでもらう。
いや〜、この父親の壊れっぷりが呆れるほど酷い。母親の元の暮らしへの執着心も、気持ちは分かるが子供たちが可哀想。狭い島であれは無いですよね。奥さんの作るカキフライが好物のはずが、実は料理が下手でべちゃべちゃで苦痛だったって。貰ってきた愛人の料理が美味いって泣きながらも食べる弟、後でその事実を知って吐き気をもよおす母親が可哀想。
杉下は元の自宅が燃えて無くなってしまえばいいと、ライターオイルを買うが、駐在さんに見られてしまう。
成瀬の家も老舗の料亭だったのが倒産寸前。3話ではついに閉店して売却することが決まり、親は離婚して母親は家を出た。気持ちが荒れて、成瀬は杉下から取り上げたライターオイルで自宅に放火。
父親と駐在の妻が重傷を負う。
杉下は成瀬を庇い、火が出た時は一緒だったと証言して、成瀬に自分が申請するはずだった奨学金の書類を渡す。
そして、疑われているから自分たちはもう会わないと、成瀬に告げる。
そして現在。元駐在の妻は、放火事件が原因で声が出なくなってる。みんなが事件で傷ついたり運命が変わったのだ。