崖の上のポニョ |
楽しかった~!後ろの席の若者男性が「寝ちゃったー」って言ってたくらい、あっけないストーリーだったけど。一番よかったのは、セル画だっていう映像と色合いでした。かわいいキャラと分かりやすいお話に心癒された1時間半でした。
息子はポニョの妹たちが、はみはみするシーンがお気に入りで、テーマ曲(エンディング)をず~と歌ってます。同級生たちはポケモン映画に行くらしく、ポニョ派は少数かもしれません。
ストーリーは人魚姫。それに懐かしいシーンがいたるところに見受けられてうれしくなっちゃた。海に沈んだ街は、「パンダコパンダ 雨降りサーカス」みたいだし、「魔女の宅急便」ぽかったり、フジモトなんて年取ったハウルみたいでした。なによりポニョに手足がはえたときは、「トトロ」のメイちゃんそのものをみてるみたい。
ポニョを奪い返しにくるのがクライマックスかと思ったら、それはほんの序盤で、ポニョは自分から宗介のもとにやってきたんでした。それで街は大変なことになってしまうんだけど。
最初、ポニョをみつけた宗介が水道水にポニョをいれてしまうので、海水じゃなくていいのかなって思ったりしました。フジモトとポニョのお母さんはどうして結ばれたのか?とか、フジモトは海の底でなにやってるのか?なぜ大きい子はポニョひとりで、妹たちはなぜあんなに大勢いるのか?疑問はつきません。
「ポニョと一緒に生まれた子は大勢いたけど、ポニョ以外はバラクーダに食べられちゃったんだよ」と母。
「それはニモでしょ!」と息子。
ポニョは魔力を捨てても、人間の子として宗介と暮らすといい、あっさり父の元を去ってしまうんです。お母さんにはさよなら言ってたけど。お父さん(フジモト)の台詞で「さっさとボーイフレンドの家に行ってしまった」とあるのも、娘を持つ世の父親の嘆きを聞くようでした。
宗介に拒まれると泡になってしまうのかなって思いつつみていると、なにしろ子どもなので「魚でもなんでもいい」と言ってくれる宗介でした。キスも自分からしっかりして、無事人間になったポニョ。ここの、人間になるための試練があまりにも単純なのが、大人には不満なところ。設定が5歳の子だっていうのと、出会って数日で、あまり試練もなく人間になったようで。
でも、真面目にストーリーを考えるよりも、気持ちよくかわいい世界に浸るうち、こう考えました。おそらく他者への思いとか誰かを守ることが大事だって監督は言いたいのかな。
映画としては結構好きです。DVDを買うかも。
元気なおばあちゃんたちが今回も登場。自由に動けるようになって少女みたいなおばあちゃんたちが微笑ましかった。
声優さんたちは今回不自然な人はいなかったようで、最後に誰が出てきたか確認しようとしたら、映画にかかわった人が全員あいうえお順に登場!
「ぽーにょぽにょぽにょさかなのこー」という歌の意味に納得!