4日目 帰国の日 |
去年のソウル旅行の時もさんざ同じように嘆いた息子。今年もやっぱり思いっきりどんよりして、親をイライラさせる。気持ちは分かるんだけどねぇ。もうちょっと大人になろうよ!
送迎のガイドさんは朝8時20分に来るというので、それまでに朝ごはん食べなきゃ。
ホテルの朝ごはんは・・・やっぱりやめとこう。
息子が寝てる間に夫が街に出て豆乳と野菜まんを買ってきた。チジミみたいなのも。
ホテルから大通りに出た角にも、お粥の屋台が出てました。トーストよりやっぱり中華な朝ごはんがいいなら、ここで買うほうがいいな。
さびしく荷物をまとめ、時間通りにガイドさんと共に出発。
朝の台北の街、すさまじいバイクと車の流れが早送りでビデオ見てるみたいでめまいがする。
送迎バスは2つのホテルをまわって、到着の日に顔を見た熟年夫婦のかたとも再会。私たち夫婦もあと10年後、こんなふうに仲良く旅行してるだろうか。
なんて思いながら、最後のフラマーホテルに着いた。豪華だなぁ。ガイドさんがお客をピックアップにいったまま戻ってこない。15分は待たされたかな。ドアあけっぱなしだから排ガスくさいんですけど。
外を眺めていると、日本の若い女性ふたりが楽しそうに出かけていくのがみえた。ボーイさんにタクシー呼んでもらったみたい。台北はせっかくMRTもあり自分たちで行動できるところなので、若いときはどんどん外に出るといいな。分からない事も旅の楽しみのひとつだしね。
ようやくかなり若い女性ふたりが乗り込んだ。私たちがバスに乗ってから1時間かぁ・・・市内をぐるぐるまわって、息子が車酔いしてないか様子をうかがったけど、なんとか大丈夫みたい。
バスはそのまま空港へ・・・かと思ったら、やっぱりDFSへ。ギャレリアじゃなく、エバーリッチのほう。お土産屋では「金龍」っていうお店だとしつこいっていう情報読んでいたので、違うところでよかった。ブランド品や台湾土産をながめ、トイレに入ってあとはすることない私たち。
中の冷房もきついので、集合時間まで街をぶらぶら。
すぐ近くにMRTの高架があった。なぜか止まって動かない電車が。
ひとめぐりすると裏通りはなかなか趣き深いところ。
DFSの隣のコンビニをのぞいて時間をつぶした私たち。それが失敗だった!
外に出た私たちの目の前を、ケロロバスが!
あ~通りを曲がって行っちゃう!
実はさっきもピックアップでバスの中で待ってたときに、目の前をす~っとケロロバスが通り過ぎてった。他のお客さんも目が点になってた。わたしたちは写真が撮れずがっかり!
夫が「通るかもしれないからカメラ用意しとけよ」なんて言って笑ってたとこで。
なんていうタイミング!
あんまりケロロバスの事ばっかり考えて、帰りの飛行機でうなされちゃった。
やっと出発したバスは、ようやく桃園空港に到着。12時50分のキャセイ。隣のチェックインカウンターはアラビア系の若い男性達で大混雑。なんかすごい楽しそう。
ガイドさんとお別れしたあと、まだ時間があるので出国手続きの前にコンビニにいくのだと言い出す夫。ビルの地下の、従業員のひとしか行かないような場所にコンビニがあり、夫が欲しかったらしい調味料がなくて何のためにわざわざきたのかムッとする私。
出国ゲートのある階にはお土産屋さんが並んでる。CD屋はあったものの、目当てのものは見当たらず。
出国手続きを済ませ、ずら~っと立ち並ぶお店が呼ぶ。楽しい買い物タイム!
とりあえず朝ごはんがあまり食べられなかった息子に焼きビーフンを食べさせる。
いきなり高いぞ!
日本のラーメンなんて900円とか書いてあるし。ビーフン一皿で安くて100元なんて市内じゃ考えられない値段。
ビーフンをきれいに平らげた息子に満足して、搭乗ゲートへ。
そのまえに故宮博物館で買いそびれたピルケース、やっぱり買おうかな。
ミュージアムショップはだ~れもお客がいなくて敷居が高い感じ。
ピルケースは無事購入。ついでにマグカップも。元はきれいに使い切った。
ミュージアムショップはよくみると「国立歴史博物館」。
故宮じゃないんだ~。
ここは第一ターミナル。故宮のショップは第二にあるらしいもんね。
でも、ピルケースは外箱の刻印が違うだけで、同じものだと思う。
なにより気に入ったものが買えたので満足だわ。
搭乗を待っていると、香港からの飛行機到着が遅れるとのアナウンス。そのうちお詫びとリフレッシュメントを配るというアナウンスまで。地上スタッフのかたが缶飲料のはいった段ボールをもってきた。って、それっきりかよ!欲しい人は自分で取りに行くシステムか。
ぼちぼちと飲み物を取りに行く人が増え、私たちもコーラをもらった。
窓際にいたから、エアコンで体が冷えてやたらトイレに行きたくなるな。
トイレといえば、台北のはトイレットペーパーを使用後に流してはいけないところが多い。ゴミ箱に捨てるんだけど、日本人には抵抗あるなぁ。つい流しちゃう。ホテルも猫カフェもだったけど、DFSとか台北101みたいな立派なところでも流さないようにと書いてある。
台北の人が日本に来ると、今度はついゴミ箱に捨てちゃうんだろうか。
飛行機がまだこないので、飽きちゃった息子を連れてお土産通路に戻る。中国語の人たちが台湾の地図の前で記念撮影して盛り上がってる。なんか気になるお店だな。原住民の工芸を売ってる店みたい。息子と入ってみると、なんて可愛いの!ビーズつきの帽子や刺繍がすてきな布製品のあれこれ、ガラスのトンボ玉のネックレスなどなど。
さっき、お金使い切らなきゃよかったなー!日本円も使えるけど、お釣りは元で来ちゃうよね。
せっかくカードを使わないですんだ旅だったので、いまさら使うのやだしな。
ネックレスが1400円くらい。
買うかどうか悩むがもう搭乗時間だと思うし、どうしようどうしよう!
今回は時間もないので諦める。でも頭の中はネックレスでいっぱい。でも普段からアクセサリーつけないんだからって自分を納得させる。でもねぇ、素敵だったんだよ~!
後で調べると、台北101のすぐそばに「米雅原住民工作室」っていうお店があって、立ち寄っていればそこでゆっくり買い物できたと思う。いや~CD屋探してる場合じゃなかったな。
それに、台北駅の地下にも同じようなお店があった。覗いてみたかったのに、夫がさっさと通りすぎちゃうから~。その直後、本屋に入ったまま出てこない夫を息子と二人ぼぉ~と待つ間に、工作室をみてくればよかったー!ビビアン・スーのお茶の広告みて元気なのを喜んでる場合じゃなかったなぁ!後悔先に立たず!
そうこうするうちに、ようやく香港から飛行機が到着、わずか30分後には成田に向けて出発だ。
搭乗のため並んでいたら、子連れのお客だけ先に乗せてくれてラッキー!
何しろ席が主翼の後ろで、子どもに気をつけさせながら、先に乗り込んだお客さんたちにぶつからないようにしながら、後ろまで狭い通路を行くのは大変なので。
2時近くにようやく飛行機は離陸。もぞもぞしていた息子は知らぬ間に眠ってしまい、機内食が出ても目覚めず。息子が食べ損ねた機内食、おいしかったのにねぇ。親が代わりに食べちゃった。
去年のソウルは日本の航空会社で、貨物のように扱われ、食事も悲惨だった。今回はまだよかったな。いつのまにかカトラリー類が金属からプラスチックのになってるんだと感慨深い。
帰りの機内では韓国映画「ハイウェイ・スター」をみる。チャ・テヒャンがロックを目指していたのにトロット歌手になってしまい、覆面をして人気が出るっていう話。英語字幕だったけど、だいたいの韓国語も分かって話についていけた。主人公が恋をする相手って、「春のワルツ」のユナ?
映画はまあまあ面白いってとこ。トロットとは演歌というかブルースというか、情緒ちゃっぷりに歌う種類の歌謡です。
他にも「300」とか「バブルへGO!]とかやっていて、行きの機内でバブルの最後のほうはみた。だんなは広末がでてるってことでパスだそうです。
このあいだ事故があったばかりだから、つい翼に注目しちゃう。無事に成田に着いて、懐かしい我が家へ。地元に帰ると夕涼みの盆踊りの夜で、さっそく友達に見つかって、「どこ行ってきたの?」なんて聞かれて照れてる息子でした。
その夜、オセロの人とかが出てる台北旅の2回目をみてたら、西門町や101がでてきて華流スター2人とおバカな事やってた。なんか恥ずかしいよね、日本人って何なの?
今回の旅は予算内で収まってよかった。両替したお金もちょっと残ったみたい。夫はマイレージがたまって、もう1回台北に行けるらしいので、その時はネックレスをお願いしようかな。
それよりネットで買えるかも(悩)。
持って行って良かったのは水筒。電子辞書も指差し会話の本も出番はなかった。まあ、夫がなんとか中国語か英語でツアコンしてくれたからね。ありがたいことです。
食事するところではお手拭類はでてこないので、ウェットティッシュがあると油っぽいもの食べた時に便利。屋台や公園に蚊がいたので、虫除けがあればよかった。虫除けパッチ持っていってたのはいいけど最後の一枚しか残ってなくて。刺されたときのためにムヒ持っていってよかった。
暑いけど帽子かぶっている人はほとんどいない。西門町で夜かっこいい若者がかぶってるくらい。私たちも耐え切れず帽子かぶったのは中正記念堂にいたときだけ。帽子かぶってるとあまりにも日本人ばればれなので。
漢字が分かる私たちには、文字の意味が通じるので困る事が少ないけど、屋台で注文するときにどういっていいか分からないってことがありました。食べ物だとどんなものがわからないし、一つの屋台でいろんな料理つくってくれるので予備知識があるか中国語ができないと大変かも。日本じゃ屋台はだいたい一種類しか出さないもの。お好み焼きとかたこ焼きとか別々だもんね。外国の人も指差すだけで大丈夫じゃないかな。私たちもだいたいそんな感じで買うもんね。
英語はほとんど通じないのと、日本語で言ってくれてもイントネーションが違うので何を言ってるかよく分からない事も多かった。ちょっとプーミンパイでした。
暑かったけど、美味しいものをいっぱい食べて、元気に歩き回って、氷もの食べたりしたけど子どももお腹を壊さず、楽しかった夏の旅行でした。