パリの恋人 第12話 |
スヒョクもこの近くにいるはずだし・・・
男二人の対決・・・テヨンの決断・・・スヒョクの絶望・・・
涙無くては見られない第12話です。
長くて熱いキスをするギジュとテヨン。
静止画像かと思うほどだけど、指や体が少し動いたりするのが情熱的だ。
スヒョクがキスされてるテヨンを見たときの、辛そうな表情といったら・・・
もう泣いちゃう。
打ちのめされて、黙ってその場を後にするスヒョク。ユナにも何も見てないと言って・・・
前にテヨンが飛び込んだプールサイド。
ギジュとテヨンが見つめあう。
「今日はうそをついてない。だから飛び込むなよ。前はかなり水を飲んだ(微笑む)」ギジュ。
「悩むな・・あれこれ考えないでついて来い・・辛い事ばかりだろうが一つだけ約束する。
泣かせない・・(涙ポロリのテヨン)・・言ったそばから泣くなよ」
「どんなに辛くても怖くない。でも、その約束は守ってね」
二人は愛を確認しあって幸せだけど。
服着たままでシャワー浴びるスヒョク(たぶん冷たいままだと思われる)
濡れたまま、鏡の前に立つスヒョク。
じっと鏡の中の自分を見つめる。
(自分へのふがいなさか、テヨンを奪われたショックか・・・)
拳骨握り締め・・・鏡の中の自分をガーン!鏡割り!その手の甲から血がにじみ出る・・・
絶望的な状況・・・こういうとき韓ドラでよくでる演出法らしいが。
ギジュが帰ってくる。
ちょっと冷たく「お帰り」というスヒョク。
手の怪我を心配するギジュ。
「痛いか?」
「怪我したら痛いに決まってるだろ」
見せてみろっと手をとったギジュ。その手を振り払うスヒョク。
(この手がテヨンに触ってたって思って悔しいよね)
ホッケー対決。
このシーン、男同士の静かで激しい決闘の名シーンだと思う。
ゴールの前で向き合う二人。
「引き分けだ。腕を上げたな」
「勝ちたかった」
「スヒョク」
「叔父さん、俺から言わせてくれ。
俺はテヨンが好きだ。叔父さんが想像してるよりずっと。
叔父さんは俺から多くのものを奪った。
でも、テヨンだけは嫌だ。
あきらめてくれ。
叔父さんは失格だ。
守るものが多すぎてテヨンを苦しめる。
俺が守るものはたったひとつ・・・テヨンだけだ。
俺はテヨンを愛してる。
お願いだよ」
(沈黙の時間が過ぎて・・・)
「すまない」
「おじさん!」
「本当にすまない。俺は表向き多くのものを手に入れている。
でも、すべてを捨てて一つだけとるとしたら・・・
テヨンをとる。カン・テヨンだけを」
「・・・俺よりも?」
「・・・そうだ。お前よりも」
ロッカールームに座り込んで打ちのめされてるスヒョク。
リンクに立ち尽くすギジュ。
泣きました!
翌日。
CSVにいるテヨンを会長が呼び出す。
ユナと会長は結婚式の話をしている。そこへテヨンが。
テヨンの父を三流扱いし、身内をけなす会長。
そして
「ギジュと遊ぶならあいつが結婚してからにしろ。こんな家の人間がギジュに近づくとは。
目の前から消えろ。呼び出すのも今日が最後だ」
ここも泣けるシーン。
「失礼します会長。申し訳ありません。
(涙こらえて)でも、父は三流ではありません。いい映画を作り、最後まで現場にいました。
私は父を誇りに思っています。叔父もいい人間です。恥じる事など無い家族です」
そして礼儀正しく挨拶して立ち去るテヨン。
会長、ちょっとは自分を恥ずかしく思えよ!
ユナがテヨンを呼び止めて、キスしてた時スヒョクもあの場にいた事を言う。
呆然としながら会社のロビーを歩くテヨン。
そこにギジュから電話。声を聞いたとたん堪えていた涙が溢れ出す。でも心配かけまいと装うテヨンに(またまた号泣)
ギジュはすぐ上を歩いてるのに(吹き抜けのロビーの何階か上の回廊)
電話を切って、堪えきれず泣き出すテヨン。涙を拭いて歩き出す。
ユナ、ギジュに無理やりキス。
「何の真似だ。こんな事しかできないのか?」
「これが私のやり方よ。愛してはいけないの?悪いの?」
「悪いよ。なぜなら僕を苦しめるから」
「あなたも私を苦しめてる」
「なぜ僕を?心底君を愛してくれる他の男がいるはずだ」
「ギジュさんもテヨンを心底愛してるの?彼女、今心底つらいはずよ」
「何の話だ?」
「会長に聞いて」
秘書くんが「テヨンさんに会いました?さっきロビーにいましたよ。会いに来たんでしょ」
その言葉で、テヨンが映画館じゃなく、ロビーにいたのを悟るギジュ。
会長に「話なら僕にして。今度こんなことしたら、黙ってない」とギジュ。
居合わせたチェ理事が「社長は父親似だ」
「黙ってろ」と会長。
CSV。ぼんやり歩いてるテヨンに待ち伏せしてたスヒョクが「悩み事かい?話しよう」
「手をどうしたの?」
「痛いよ。だから会いたくてさ」と連れ出す。強引にテヨンを連れて行くスヒョクをギジュが見てしまう。携帯に電話しようとして、やめてしまうギジュ。
テヨンと車の中で
「男は20歳くらいになったら、俺の車、俺の仕事、俺の女が欲しくなる。
車は買ったし、仕事は探せばいい。残りはどうかな・・・」
思いつめてるスヒョク。
リンクの観客席で。
「昨日、叔父さんと来た。いつも負けてたけど、昨日は引き分けた。
叔父さんには必死で挑んでも勝てない」と話すスヒョク。
「今日、会長に呼ばれたの。父を三流呼ばわりされたけど、誤解してるだけだって思った。
それから脅されたわ。でも不思議と耐えられた。彼をかばうためだと思えば、何を言われても・・・」
テヨンを見つめるスヒョク。
「希望拷問の話をしたわよね」
「やめろ」
「聞いて」
「いやだ」
「ごめん。私の心はここに無いの。彼のところにあるの。
あなたには・・・私が好きな人の、甥っ子でいてほしい」
「誰かを好きになって謝る事なんてないさ。
俺もお前に謝らない。
叔父さんとは苦労するぞ。
でも選んだ以上はお前の問題だ。
・・・俺がここまでの男なら、これで止まるよ。これ以上すすまない」
スヒョクが・・・泣けるよ!
「送るよ」
「独りで行かせて」
「じゃあ、行けよ」
ゆっくり立ち上がるテヨン。何歩か歩いて立ち止まり振り返る。
「はやく行けったら、バカ!振り向くな!」顔を背けて泣いてるスヒョク。
観客席から去るテヨンも泣きながら・・・
二人の胸に、今までの思い出がよみがえる。
パリで会ったこと、カン叔父さんのことで警察の前で泣いたこと、飲んだ後おんぶしてもらったこと・・
スヒョクの胸には、テヨンと残業してた時の楽しそうなギジュの顔も浮かぶ・・・
反対側のスタンドから去って行くテヨンを撮ってるので、ギジュが見ていたような印象だけど・・
ギヘのブティックに、ユナとユナ母がきて結婚の贈り物のことあれこれ言う。ギジュがまだ結婚を決めてないのに強引だと怒るギヘ。ハン家から望まれてないことに自信をなくすユナ。でも任せておけとなぜか強気なユナ母。
カン叔父さんは会長の使いから手切れ金を受け取ってしまう。
会長からの脅し、スヒョクに別れを告げたことでつかれきっているテヨンに追い討ちをかけるように、ユナ母が土足で家に上がりこみ、テヨンを平手打ち。
(女優時代はテヨン父の映画に出て、ヒロインを苛める役でヒットしたというユナ母)
ちょうど学校から帰ってきたゴン(カン叔父さんの息子)が、テヨンをかばう。
テヨン、どんなときでもゴンに礼儀正しくするように言うんだよね。ユナ母にはどんな礼儀も通じないようだけど。
ゴンの前では泣けないと、留守にするテヨン。入れ違いにギジュが来る。
「叔父さんがハン社長?叔父さんのせいでテヨン姉さんがおばさんに殴られた。叔父さんのバカ!」ゴンにも泣けるわ!
ギジュは何があったのか聞き出そうとゴンに話しかけるけど、ゴンはそっぽを向いたまま。
テヨンが帰ってきて、元気の無いギジュを気遣う。
ギジュは心底辛いはずのテヨンが、一生懸命明るくしてるのが。もうたまらない。
平気な振りして、心配かけまい、我慢するのは自分だけでいいと思ってるだろうテヨンが。
「今日はとても長い一日だったの。だから楽しませてね」というテヨン。
ピアノの弾き語り「愛してもいいの」をテヨンを見つめながら歌うギジュ(と、パク・シニャン)に完全に魅了されました。
「音痴だなんて嘘ついて」
「楽しんだかい?」
「少しね」
「いつ話すんだ?おやじはなんて?独りで背負い込まずに話せよ。」
「・・好きにしろと言われたわ。お金をくれて別れろと言われるかと思ってたのに。
くれなかった。お金をもらって高飛びしようと思ったのに。(笑って)人生逆転のチャンスがパーよ」
テヨンを見つめるギジュ。
「それから、スヒョクに会ったの。彼を傷つけてしまった。手を怪我してるのに・・・
今日は楽しかったわ。ありがとう」
「カン・テヨン。僕と暮らそう。これ以上苦しむ姿を見たくない」
「(微笑んで)ええ、いいわよ・・・(笑って)なんてね、私だって女よ。待ってましたとばかりに飛びつくことはできないわ。じっくり蒸らして考える」
「蒸らしすぎると焦げるぞ」
「おこげは大好きよ。そこまでさらって食べるわ」
(この台詞、韻を踏んでるのか、何かのたとえなのか分からないけど、韓国語で聞くとリズミカル)
あくまで自分を傷つけないようにしているテヨンを見つめるギジュ。
パパ、私ばちがあたるわ。スヒョクを傷つけて、彼の前では笑ってばかり・・・(家で泣くテヨン)
ギジュが呼びかけても返事せず、部屋にこもったままのスヒョク。なにごとか考え込んでる。
翌朝。
ひげをそり落とし、ドラムスティックをなげすて、白い上着に細身のネクタイで現れるスヒョク。
「変わった理由は、俺の想像通りか?」とギジュ。
「そうだ。自分で稼がないとね」とスヒョク。ギヘも変身したスヒョクに驚く。
テヨンはカン叔父さんが会長から金をもらったのを知り、返しに会社へ駆けつける。
スヒョクはGD自動車に入社。ギジュには反抗的。
「理由はどうあれ、才能ある人材は歓迎するよ」とギジュ。
「叔父さんから学んだよ。一つ選んだから、他は捨てる事。手に入らないものもある」とスヒョク。
チェ理事がスヒョクを職場のデザイン室に案内する。
「入社してギヘも喜んでいるだろう」
「母の話はやめろ。電話も会うのも」
「それがお前の愛し方か。私にはできない」
デザイン室では「ガールフレンドはすべてに優先する。彼女に対するのと同じくらい仕事するようがんばる」と恋愛至上主義のスヒョク。
会長に金を返しに来たテヨン。
「少ないか?」
貧乏だったから大金がぴんと来ない、カン叔父さんが使ってしまった分をすぐに返済するといい、帰ろうとするテヨン。
話はまだ終わってないと呼び止める会長。
「なぜここにいるんだ?」と、後ろからギジュの声が。
振り向いたテヨンの目に、ギジュと、変身したスヒョクの姿!
スヒョクも最初は仕事を頑張って見返して、テヨンを振り向かせることは考えたかもしれないけど、特別何かたくらんでたわけではなさそうだ。でも、恋敵と家でも職場でも一緒、立場も社長と平社員、叔父と甥っていうのは考えただけでもつらそうだあ。
そんなスヒョクに付け入る人たちがまたひとり・・・