ふるカフェ系ハルさんの休日 塩尻・奈良井宿 |
今日のカフェは築180年のボコっとしてるカフェ。凹。
『木曽路はすべて山の中である』というように、まわりは山。そしてハルさんの目の前に時代劇のような奈良井宿の家並みが!すべて古民家!
ハルさん、夢中でタブレットのシャッターをパシャパシャ。
BGMがトシちゃんのハッとしてグッときて♪
とある一軒の家の屋根に、木の装飾が取り付けられてる。
あれは確か…
観光ガイドのおじさまが「猿頭」と一言。
さるがしら
庇を支える木材の形が猿の顔に似ているから。
別の一軒の庇の形は!
「鎧庇」とガイドさん。みんな先に言われちゃう。
よろいびさし
横板少しづつ重ねた庇
古民家は観光客に大人気。
さて、目的地のカフェはどこ?
超能力を発揮して、サイフォンの音を聞き分ける。
松屋茶房
ハルさんの真後ろに、今日のカフェ。赤い和傘、ランプ、出梁造り(梁を前に出し2階が1階に被さるようにしたもの)、両隣より低い屋根。だから凹なのか。
しかも、奥を見ると3つの建物が合体したようになっていて、真ん中の家が凹。
内部はこじんまりした古い木の感じいいカフェ。階段箪笥もあり、小物も可愛い。温かみのある雰囲気。マスターも気さくなかた。
ガラスケースに飾ってあるのは、蔵から出してきたものだそう。茶器でしょうか。それに古いラジオや振り子時計。一番古いのは塗り櫛だというお話から、櫛の歴史をハルさんが語る。
このカフェは昔塗り櫛問屋だったそう。入り口にかかっていた看板でハルさんが読めなかったのは『おん久し處』と書いてあった。
2階に案内されると、そこには古民具の数々が飾られていた。窓からの眺めは江戸時代さながら。
そして、低い天井に頭をごつんこ。痛!
「江戸時代の建物は天井が低いのです」とマスター。気をつけてって言おうとしたら、タイミング悪く頭ぶつけちゃった。
天井が低いのは当時の木材事情にあった。と説明。木を切り過ぎて山が荒れ、尾張藩は伐採を禁じる木曽五木を定めた。長い木材が手に入らなくなり、低い家が建てられた。ふむふむ。
居合わせたお客さんは、先ほどのガイドさん。ガイドの他に劇団もやってると、ひとり芝居が始まった〜。
オーダーした ぜんざい。できてるかな〜。と逃げ出すハルさん。
ぜんざい 出来てた、お椀も古くて、やはり蔵から出してきたのだそう。
カフェの後ろはマスターのご自宅。新築した部分は屋根が高い家になった。古い町並みを残すことになり、古民家を取り壊せなくなってカフェに。
奈良井宿が保存されるようになった経緯などが語られ、この家を改修した大工さんも来店。古い家を残してみたら、皆さん古い家の良さを実感しているそうです。
トウブキの砂糖煮をご婦人からお裾分け。作り方動画を見ると、普通のフキより大きいのがよく分かります。あんなに大きなフキがあるとは!婦人たち、砂糖煮以外のトウブキの活用法を研究してるそうです。
身近なものを見直し活かす奈良井宿の人々の暮らしに想いを馳せた今回のふるカフェでした。
カフェを後にしたハルさん。2階から先ほどのガイドさんの芝居の声がする。そして、時代劇みたいな衣装の一団が団長(ガイドさん)を探しつつ、ハルさんの横を通り過ぎたのでした。
次回は千葉県流山市へ。森の精霊たちが集うカフェ。