ふるカフェ系 ハルさんの休日 結城 |
水戸線。結城駅北口。新しそうな駅です。
築90年の贅をつくした巨大ふるカフェが目的地。
街のあちこちに古い家が点在。結城紬の街。
少年野球。草野球。
結城ブレーブス。Bの文字の野球帽もつおじさんたち。
そこに現れた、大きな建物。
御料理屋kokyu.
建物の2階部分?ちょうど真ん中に通路がある。その下をくぐり向こう側へ。
高さのある土台の上に大きな家が乗っかってる。
濡れ縁。お寺みたい。それも回り縁。建物をぐるりと一周してる。持送りは縁側を支える補強材。素敵な形。
鬼瓦。小西?
柄振り台(鬼瓦乗せる台)に立浪模様。火災除けの意味がある。
入り口はどこ?お店はどこ?
面白い。迷路みたい。
たどり着いた部屋は、広い板張りに直に座る上品なスタイル。慣れない雰囲気にビビるハルさんは置かれた野菜に勇気付けられ席に着く。
メニューみて、もっとビビる。
すべてコース料理!
オーダーの声も上ずる。
サラリーマン家庭育ちで縁がない世界だ。
落ち着こうと部屋の外へ。
大正ガラスの窓。
建物は濡れ縁とガラス窓が一周してる独特な雰囲気。
軒桁の丸太は1080メートル。立派だ。
流し台は銅板。
昭和初期のものが大切にされてる。
着物美人たちを案内する1人の男性。着てる着物の柄に注目。亀甲柄だと遠目に見抜くハルさん目がいい。
亀甲柄は結城紬の代表的な柄で細かいほど値がはる。
サラリーマン家庭育ちなので、高価な着物とは縁がない。ちょっと悔しい。あいつはきっと呉服屋の若旦那(ボン)だ。
ボンが、先ほどの軒桁の野天井を美人たちに説明。
さらに、先ほどの窓からは、筑波山がもっとも美しく見えると説明する。
なるほど、筑波山の眺めを楽しむために高床になっていたんだ!
また障子は…と説明しかけるボン。横で「猫間障子」とつぶやくハルさん。
「詳しいんですね」とボン。
ハルさん猫間障子と雪見障子を説明。嬉しそう。
ボンも対抗して結城紬を説明。
結城紬は室町時代にやってきた結城家が地元の絹織物を発展させたもの。江戸時代にシックで素敵だと江戸っ子の間で大流行。町は案内繁栄。そんな結城に江戸末期にやってきた小西家がこの家を建てた。酒造業で富を築き、昭和元年この家を完成させた。別邸として!
いっぱか。
なんだ?
オーナーシェフさん。お料理お見事です。
地元の野菜。茨城県は北海道の次に野菜を生産する土地。野菜は数時間後には地元の直売所に並ぶ。新鮮なことは折り紙付き。
そこへ先ほどの野球帽のおじさんたちが登場。この建物の主は功労者。いっぱか精神。
いっぱか?
いっぱかとは、助け合い精神の事。
小西孝太郎さん。この建物の持ち主だったかた。造り酒屋さんでした。太平洋戦争で贅沢品は売れず結城も大打撃。戦後も着物が売れず困っていた時に、結城ブレーブス(伝説の野球チーム)が結成された。小西さんは自身も大変ななか、酒蔵を宿舎として提供した。チームはリーグ優勝を果たした。私財を投じて野球で町を盛り上げた。いっぱか精神。立派です。
この町には大勢いっぱかな人がいた。
ボンは呉服屋の若旦那ではなく商工会議所の職員さんだった!
結いプロジェクトでまちづくり支援。このカフェもその支援で誕生した。他にもイベントなどで人が集まる結城の町。楽しそうです。
ゆでまんじゅう。美味しそう。お土産に少しお裾分けしてもらえて嬉しそうなハルさんでした。
次回は益子。よかった次回も楽しみ。