入院から手術終了まで |
ようやく病室に入り、夕方担当医から切除範囲を聞く。まったく、口から心臓が出そうなくらい緊張した。が、ほんと小さく切るのですむようでほっとした。
翌日朝から飲食禁止。手術中にセンチネル生検をするので、手術前に放射性同位元素を切る部分に注射。痛ーい!
この検査は高度先進医療というもので、健康保険が来年春まできかない検査。7万か8万くらいかかるって。
(わきの下のリンパ腺の手前に、センチネル=見張り番リンパ節というのがあって、そこに癌が見当たらなければ、その先のわきの下のリンパ腺への転移はないと考えられ、切除も不要)
転移の可能性の少ない癌でも、この検査をしないなら脇のリンパ節を取り去ることになるそうで、そうすると腕を上げたりするのがしばらくの間大変になったり、腕がむくんだりするそうだ。なので、高い検査だけど受けることにしたのだ。
注射後ちょっと時間をおいて、センチネルリンパ節の写真をとり、病室で手術前の点滴を始めて手術室に呼ばれるのを待つ。多少緊張するけど、半分落ち着いてるという状態。
二時間ほど後いよいよ手術室に入る。夫と看護師さんと3人して歩いて中央手術部のドアの前まで行く。いよいよ私の順番(午前の2番目)がきて、夫にバイバイした後は、手術着を脱がされたり、装置を取り付けられて、顔にマスクつけられた所から記憶なし。
(子どもを生むときの帝王切開のときは、まっぱだかにされて手術の布をかけられた記憶が!恥ずかしかった~!今回はちゃんと毛布をかけてくれて、見えないようにして作業してくれたのでよかった!寝ちゃった後はどうされたか分かんないけどね)
気が付いたら病室に戻っていた。看護師さんたちに移動用ベッドから病室のベッドにいちにのさんで移されたのはおぼろげに覚えてて、うとうとしてるとお医者さんたちが来て、センチネルは大丈夫で腫瘍はきれいにとれたそうだ。先生たちがなに言ってるか、ぼやけた頭ではよく聞き取れないけど、一応お礼を述べる。
主治医が言うには、回復が良ければ明日にでも、ゆっくりしたければ明後日には退院できそう。
翌日朝まで足の間の導尿管と右腕の点滴を我慢。寝返りはいいけど、起き上がれないし、うっかり動くと管が抜けちゃいそうで(固定してあるのでそうはならないけれど)、とっても不自由な感じ。
麻酔が完全に抜けてきたのか、何度も目が覚めてしまう。看護師さんが何度も血圧と体温、尿の量をチェックに来て、何度目かにいよいよ朝になったかと思って、導尿管を抜いてもらえるかと聞いてみたら、まだ夜の1時だから~とのことでがっかり。
ようやくほんとに朝になって、尿の管が取れ、手術着からパジャマに着替えられて、やっと楽になった。点滴はあと数時間我慢。
手術部位はというと、それほど痛みはない模様。寝返りしたとき、ちょっとだけずぅんと痛いくらい。